
佐藤君、どうしたの、30分位ずーっと手が止まってるよ、悩みでもあるの?

大さん、考えることがいっぱいあって頭がパンクしそうです

今はどんなことを考えていたの?

えーっと、企画書のアイデア、午後の会議の議題の事、来週の人事の事、来月の新人歓迎会の準備の事、備品発注の事、お昼何食べようか、今夜定時退社してZOOM合コン間に合うかなとか…

それは大変だね、後半あまり仕事と関係なかったようだけど(汗)
頭の中がいつも大忙しの多動脳さん【「ADHD系 大人の発達障害グレイゾーン」あるある】
我々「ADHD系 大人の発達障害グレイゾーン」は、頭の中がいつもせわしなく、いろいろなことが浮かんでは消えを繰り返しています。
目の前の事に興味を失った瞬間に、次々と大切なことやそうじゃないことなど次々と浮かんできます。
でもどの考えも自分の中で答えを出す前に、次々と別のアイディアが浮かんでは消えていくので、やがて未解決の案件で脳内の記憶エリアが、いっぱいいっぱいになって思考停止してしまいます。
傍(はた)から見るとぼーっと宙(そら)を見つめながら、なにもせずにいるように見えるため周りからの評価もよろしくありません。
多動脳さんは、思考エネルギーを浪費するさだめ
頭のなかで次々と有象無象の思考が浮かんでは消えを繰り返すのが常ですが、結局その間に何一つ建設的なものが残ることはありません。
なのでその日一日やり遂げたことの少なさに対して、精神力は使い果たしてぐったりとして帰路につくということもザラです。
この時の脳の中をお部屋に例えると、足の踏み場もなく何がどこにあるか本人ですらわからなくなっている状態です。
都度、頭の中の「一時記憶のお部屋」を片付けることを習慣化しましょう。
頭の中の「一時記憶のお部屋」お片付けメソッド
- 1枚のカード(100均で売っている名刺大のカードでOK)を用意します。
- そのカードに今やるべきことを書き込みます。例:「お客さんからの〇〇の件に関する質問メールへの回答をする」
- そのカードを目のつくところに置きます。
- 書き込んだタスクに取り組みます。
- そのタスクに関係のないことが思い浮かんだら、すぐにそのカードの余白に浮かんだことを書き込みます。どんなささいなことでも都度書き込むことがポイントです。多動脳さんは、このように外部にアウトプットすると「忘れたらどうしよう」という不安が消え、目の前のことに意識を戻すことができます。